60歳という社会の節目で
せっかく頂いた新規ビジネスのお誘いやEMS案件の問い合わせをお断りするのは勇気のいる決断が必要だ。その判断をするまでには当然ながらいろんな角度から慎重に検討する時間も必要だし、その間どうしても「もしかしたら行けるんじゃないか?」「こっちのやり方なら可能性あるぞ」といった根拠の乏しいアイディアばかりが頭の中を駆け巡る。でもふと冷静になって一歩下がって自分を見つめ直してみるとその根拠の無さが炙り出されてくる。そしてやっぱりそれは自分の経験と照らし合わせてみても畑違いだし無理があるなと納得するのだ。
つい先週も昔の同僚からあるビジネスに関わっているからこの分野にコネクションをもっている人物や企業を紹介してほしいと連絡あった。突然の連絡だった。何年もの間連絡をしていなかったのに・・・彼も定年目前て転職して新しい分野に挑戦しているようだった。紹介してくれてビジネスが具体的に展開できればコミッションを支払うとの提案だった。話の概要を少し聞いただけで「無理だな」と思った。それでも提案内容を説明してくるメールには熱を感じた。僕はそのメールを読みながら「こいつ周りが見えなくなっているな」そう思った。もちろん彼がそのビジネスで成功する可能性はあるだろうしそれを僕は否定したりはしない。
60歳という社会の節目を迎えたサラリーマンは人それぞれで境遇が大きく違う。さらにそれをややこしくしているのはその境遇を極力周りに気づかれないようにして乗り切らなければならないからだ。隣の芝生はよく見えるものだ。朝日をいっぱいに浴びて青々として朝露までもキラキラ輝いていて眩しくもある。人生85歳としてもまだまだ25年もある。楽しみましょうね 🙂