決してプライベートには立ち入らない、それがルールだ。
昨日、知り合いの香港人に聞いてみた。MTRの中で大声でスマホで会話している人に周りの人は静かにしろと何故言わないのかと、すぐに笑って答えてくれた。
「MTRでスマホで会話してはダメってルールないからね」
「えっ?」
「言ってもいいけどきっと相手は会話はやめないよ」
「あなたに関係ないよって言われるよ。あはは」
なるほどそう言うことか!要するにルールにない、エチケットとかマナーとか言う日本では当たり前の周りに気を使うといった配慮という感覚はないんだな。日本では歩い意味ルールよりもマナーやエチケットが優先されている環境があると思う。でもここ香港では周知徹底されてルールという明確な約束ごとがすべてなのかもしれない。そしてその知人は続けて教えてくれた。
「映画館とかコンサートホールとかではスマホでの会話はNGというルールになっているよ。自分も映画館で前のおばさんに『うるさい、喋るな』と注意したことあるよ」と教えてくれた。
「そしたらおばんちゃん、どうしたの?」聞くと
「すぐに静かになったよ。だってルールだからね」
香港人は決してプライベートには入ってこないよ。相手にも干渉しないし自分にも干渉してほしくないと思っているのがほとんどだ。だからMTRの中で大きな声でスマホで会話していてもルールの範囲外だし干渉したくないからうるさくても注意しない。ある意味、自分の領域は自分で守るしそれ以外の部分には関わらない。
そうそれが香港なんだな、改めて認識した次第です。