円安とメリークリスマス

かに道楽は予約でいっぱい

昨日今日とコンサルタント契約先のEMS企業に出勤すると思った通り主人が不在の机が目立つ。香港は12月25日のクリスマスの日と翌26日は祝日だ。27日金曜日に有給休暇を取ると長期休暇が可能なのだ。先週、何人かの同僚からは二週間お休みするともきいていた。シンガポールや当然、日本に行くものもいる。今日の香港ドルと日本円の為替レートはHKD1.00に対して日本円¥20.25円だ。お金が大好きな香港人がこの環境を見逃すはずはない。約13年前、僕が今の会社に転職した2011年10月の為替レートを調べてみた香港ドルHKD1.00に対して日本円¥9.836円だった。移住したての当時は買い物をするたびに頭の中で単純にHKDを10倍して換算していたことを覚えている。HKD20ドルの場合だと10倍して¥200円程度かぁといった具合だ。お昼休みには同僚達と一緒にオフィスを出て近くのローカルのレストランに出かけた。うろ覚えではあるがHKD25程度でワンタン麺を食べることができた。要するに250円程度で食べることができたのだ。入社間近の新人に聞くとHKD30以上は出さないよ。高いからね。そう言っていたことを覚えている。それが今はどうだ。ワンタン麺の相場は香港島の中心部に行くとゆうにHKD50を超える。僕が通っている中国深圳の少し手前の郊外のローカルレストランでもHKD35~38程度は必要だ。13年間の物価の上昇を日銀の目標値2.00%としてみるとまぁ妥当な値段かもしれない。

問題なのは香港ドルと日本円の為替レートだ。前述のように最近は香港ドルを日本円に換算する時は20倍することになってきているのだ。10年前に250円だったワンタン麺が13年の間に単純計算で700円なのだ。一緒に日本に出張した同僚が焼肉屋で牛タン一皿500円というメニューをみてHKD25だと言って大笑いしていた。そう考えると長期休暇を申請して日本へ行く香港人は多いのも納得でしょう。同僚の中にはわざわざネットして調べてこの店を何月何日の何時から何人で予約してくれとメールを送りつけてくる同僚もいる。みると新宿にある「かに道楽」だった。仕方ないのでメールに指定されていた第一候補の新宿本店に電話を入れてみた。丁寧に満席断られた。あらら?第二候補の新宿駅前店に電話してみると日にちを告げた時点でランチもディナーも満席の予約を頂いておりますとのことだった。予約できなかったと伝えるとどっかお薦めのカニのお店を紹介してくれという。超高級店を予約してやろうと思っている。