あぁミニバスよ、ミニバスよ

有人落車?

香港島のCauseway Bayで撮った一枚だ。16人乗りのミニバスは香港を象徴する代表的な乗り物の一つだ。今でこそ社内には下車する際に押すブザーが設置されているが僕が駐在できた2008年頃はまだ社内から大きな声で自分が降りたい停留所の手前で運転手さんに降りる意思を伝える必要があった。「有落(ヤオロー:次の停留所でおります)」大きな声で声をかけると運転手さんはぶっきらぼうに左手を肩のところまであげて「了解」の合図をくれるのだ。その簡単な掛け声がなかなかできない。気恥ずかしいのだ。音的には「ヤオロー」と聞こえるのは正確には「有人落車(ヤウヤンロックチェ)」車から降りる人がいますを短縮して「有落(ヤオロー)」と発しているのだ。いつも僕が降りたい停留所が近づいてくると周りに降りる人がいないかなぁ~声をかけてくれないかなぁと祈ったものだ。そんな懐かしい思い出もブザー設置と共に消え去ろうとしている。近代的に発展することは望ましいことだし便利になることはいい事だしそれに抵抗するつもりは毛頭ない。二階建てバスにはUSBのジャックが備わっているしWiFiだって公共機関の建物や公園などの屋外にも電波は届いている。イミグレはパスポートを使う事なくスマホと顔認証でフリーパス出来る。社会インフラは先を急ぐように次から次へと便利になっている。ただ僕は汗臭くて少し汚れた頃の香港が好きだ。