明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。

サンテック香港は本日、1月3日が仕事始めです。元気にコンサルタント契約先であるVTechの事務所に9時過ぎに出勤しております。改めまして2022年もどうぞ宜しくお願い致します。2020年、2021年とコロナの影響を大きく受けました。やっぱりビジネスはお客様に直接お会いして話をすることで始まるんじゃないかと再認識させられた年でした。オンラインで顔を見ながら会話をすることで確かにメールだけでは伝わりづらい部分を補えることは確かではありますが、十分ではないなというのが私の実感です。その意味で今年は何とか日本だけじゃなくてマレーシア、当然中国へも普通に行き来できる環境になればいいなと思っています。
今年の目標ですが、サンテック香港として新規EMSビジネスをVTechで受注したいと思っています。また、昨年から新しく取扱い始めたカメラモジュールについてもデザインウィンしたいと思っています。ともに昨年から日本側と協力して進めている案件です。これらの案件を何とか今年中に正式受注したいと思っています。それから新規事業として昨年から試験的に始めた職域販売については計画的に続けて行こうと考えています。香港で行われるイベントにも出店してみたいと考えています。さらに年末から検討している焼酎「DAIYAME」の販売については今年前半までに販売形態を確立したいと思っています。レストランなどへの卸し販売は実入りが少なく労力とのバランスで再考が必要かなと思っています。
いづれにしてもサンテック香港、「何でもやってみよう」の方針に沿って何でもやってみよと思っています。どうぞ今年も宜しくお願い致します。

2022年1月3日
渡邊春喜

サンテックテクノロジ

1年と3ヶ月ぶりの福岡本社

11月20日に自主隔離の規制を終えて1週間、実家のある佐世保でプライベートの用事を済ませて今日、福岡本社サンテックテクノロジに帰ってきました。福岡SRPセンター内にあります。サンテックテクノロジは開発業務とEMS仲介サポートを主な業務としています。従業員は社長以下営業2名、開発2名、バックヤードとしての経理・総務で2名、計6名の小さな会社です。九州地区の産業機器メーカーさんが主なお客様ですが生産を委託するEMSのパートナーは九州はもちろん、関東や中国華南地区まで幅広いコネクションを持っています。このコネクションこそがサンテックテクノロジの強みであり特徴なんです。

よく「お困りの時は〜」とか、「何でもご要望にお応えします」とか、「まずはお問い合わせください」といった耳障りの軽いキャッチを見かけますがそれらを行動で実践しているのがサンテックテクノロジです。実行して行動で示すからお客様から信頼を得ることができます。小さな会社ですが継続して事業を運営できていることこそがそれらの証なんです。

サンテックテクノロジのゆる〜いオフィス風景です 🙂

部品がない!

発注納期が70週?

部品がなくて生産が出来ない。ずっと生産ラインがストップしている。最近はNHKのニュースでも話題になるくらい大きな問題になっていますね。いつまで続くんでしょうか、この納期問題は?記憶があまり定かではありませんが、コロナが始まったころからだったでしょうか?(どっちが先だったかな?)それくらい長く続いていますよね。旭化成の工場が火災で影響を受けて、日立の工場でも問題があったことがキッカケになっていたような・・・それにコロナの影響を受けて部品自体を減産調整したところに一気に二重、三重の追加注文は入って等々実しやかな情報ばかりが流布されていますが、一向に改善の気配は見えてきませんね。

私が日頃、コンサルタントとして出向しているVTechでも状況はさほど変わりません。中国の東莞地区でおそらく大手のエレクトロニクス企業です。それなりの金額で部品は毎月購入しています。購買部門は日々、納期の確認とプルインとプッシュアウトに追われています。世間では物が無いものがないと騒いでいますが、実はプッシュアウトも大きな問題になっているんです。

部品が余って困っている?どう言うこと?

実は工場ではひとつでも部品が欠品しているとものが作れません。当然です。逆をいうと一つ以外の部品は全て揃っているんです。ということは一つの部品が入ってこないために他の部品は在庫の状態で倉庫や経費を圧迫している状態が続いているんです。実はEMSにとってはこの在庫の金利負担は大きな大きな問題なんです。部品サプライヤーにしてみると日頃は無理な単納期で文句を言われながら、苦労して集めた部品をいざ、出荷しようとすると「待て」と指示が入る。待ってくれと嫌、待てませんの応酬の果てに出荷された部品は工場の倉庫で使われるのを寝ながら待つことになるんです。部品がないことで他の部品が余剰在庫になってしまうって皮肉ですね。

生産調整から一転、増産指示

連日の製品出荷スケジュール調整なり

今朝、オフィスへ向かう途中、いつものように最寄り駅で電車をおりて歩いていると後ろから来た同僚に促されて一緒にタクシーに乗り込んだ。彼は欧州のお客様向けの製品を生産しているBUの責任者だ。車内に乗り込むと運転手に行き先を告げると一気に話し始めた。「昨夜も12時過ぎまで製品出荷スケジュールでビデオ会議やってたに、今日はこれからすぐに別のお客さんとビデオ会議なんだよ。疲れる。」今、部品納期が異常なほどに伸びていることは世界中で周知のとおりだ。「そんなに大変なん?」聞くと、「Yup, you know」から始まって状況を話してくれた。去年はコロナの影響でプッシュアウトしてくれと生産調整していたお客さんが今年は一転して早く出荷しろの一点張りだそうだ。部品がないのは知ってるだろって答えても市場から買い集めて生産してくれと言ってくるらしい。しかも、市場からスポットバイする際の単価は10倍、20倍もしてるのにだ。すると割高で購入した部品の費用は「折半ね」と言ってくる。そんな要求、飲める訳ねぇ~じゃん、カッモ~ン」って感じで私に息まいてくる。すべのお客さんが同じ状況らしい。中にはGMレベルでは話にならないとCEOまで会議に入ってくるお客さんもあるそうだ。当分、続きそうですね。

巣ごもり需要で大変だぁ~!

ビジネストラック?

日本政府もやっと外国からの入国制限の強化に乗り出しましたね。菅首相も慣れない「ビジネストラック云々」とか変に分かりづらいカタカタ言葉なんか使わずにひらがな・漢字の表現がいいのではないかと会見をみて思った次第です。もしかしたら小池都知事の影響なんですかね(笑
ところで、昨日、日系の電子部品メーカーの香港支店の責任者さんと近況の情報交換でお会いしました。その方は香港生活20年以上で香港中国の電子部品業界の裏の裏まで知り尽くしている方です。興味深い話を伺えたのでご紹介したいと思います。まず電子部品の状況ですが俗にいう「巣ごもり需要」が要因となってほとんどすべてのお客様へ納期遅延を起こしているそうです。特に車関連は今まではジャストイン方式で必要なもを必要な時にが基本だったものを、1.5か月分程度の先行手配をしているとの事でした。また、もう一つ厄介な状況として中国の代理店などは「投資目的の追加発注」をしているそうです。通常価格で仕入れて市場の逼迫状況をいいことに高く売り抜けて利益を稼ごうとしているのだそうです。このような代理店からの注文に対して過去の受注履歴と比較して該当するもの以外はすべて受注拒否をしているとのことでした。忙しいこの時期に余計な手間をかけさせられてとお怒りでした。当分の間はこのような状況が続く印象だとのことでした。

ロックダウン


そして、コロナです。自社の部品工場は中国東部にあるとのことですが、周辺の市街地がコロナでロックダウンしており従業員が工場へ通勤できない状況なのだそうです。稼働率は50%程度にまで落ちており、前述の納期逼迫の状況も重なって困っていると話されていました。その中国へは行こうと思えば行けるんです。事前に香港の入境事務所に中国のVISAを申請してそのVISAと中国政府が指定したホテルの予約証明を持っていけば入国できます。入国後は21日間、ホテルでの自主隔離です。また、中国から香港へ戻るときは香港の永久居民VISAを持っていれば中国側で検査を受けて陰性証明を示せば香港側で自主隔離の必要はありません。私は行きませんけどね(笑

如何だったでしょうか?今回のような生の情報は不定期にはなりますがこのブログで紹介していきますね。ご期待ください!

嫌なことは忘れて、まぁ~一服しましょう(笑