げッ!コンテナが足りない!

香港や中国の華南地区でコンテナが不足していることを皆さんはご存知でしょうか?
ご存知のようにコロナ禍の影響で俗に言う「巣ごもり需要」は拡大しています。実はこの巣ごもり需要は特に日本に限ったことではなくて、世界中で家の中のアクティビティが盛り上がっていることもあって世界中でこの「巣ごもり需要」は広がっていることは容易に想像できます。その需要に向けて実は「Made In China」の製品の需要はこのコロナ禍においても更に拡大しているんです。米国や欧州にむけて巣ごもり族の欲求を満たすために今まで以上に「Made In China」の製品が海を渡っているんです。

今日、午後1時過ぎの Tsim Sha Tsui 駅構内の写真です。ご存知の方も多いと思いますがここ Tsim Sha Tsui は、香港に来ると誰もが訪れる九龍サイド一番の観光スポットです。平日でも普段ならまっすぐ歩くことが難しいくらい人が行き来しているのですが、すっかり様変わりしてしまいました。

ところが、通常であれば何日もかけて海を渡ったコンテナは米国や欧州で生産された製品をいっぱい積み込んでまた中国や香港の港に戻ってくるのですが、米国や欧州の港では港湾労働者の数も激減しており産業自体もコロナの影響をうけて瀕死の状態で、出荷する物自体が少なくなっておりコンテナが中国に戻ってこないのです。中国のコンテナメーカーはコロナの影響もあって一時、生産をストップしていたのですが需要拡大に転じて増産を進めてはいますが、来年の旧正月までは需要に追いつかないそうです。このような状況下で日本向けのコンテナはどうかと言うと優先順位が下げられており、と言うかあれだけ米中の関税問題で応酬を繰り広げていたのにと言いたくなりますが、現実的には米国向けは優先されているようです。

結果、日本向けのコンテナが不足しており2~3週間の遅れが普通になっており返しの空のコンテナ代まで上乗せされている?のか輸出費用が高騰しているんです。中国武漢で発生したコロナの影響を真っ先うけて真っ先に復活した中国、恐るべしですね。

マクニカ福岡営業所

私は以前、マクニカという半導体の技術商社で働いていました。2003年から2008年まではマクニカ福岡営業所で九州地区の機器メーカー向けの営業マンとして勤務していました。マクニカは当時も今もそうですがアメリカの最先端の半導体を取り扱う専門商社でした。今は半導体だけではなく「技術商社」というコンセプトを軸に自動運転や医療など多方面に進出しています。マクニカ福岡では営業マンはいくつかの電機メーカーさんを担当としてルートセールスを行うのですが、そのうちの一社がサンテックテクノロジでした。最初に会った時の中川社長は、突然オフィスに取り扱っているICのカタログが欲しいと電話をしてきて、これから取りに行くからと会社のビルの下までスポーツタイプの自転車に乗ってやってきました。その時の格好は、Tシャツに短パンだったことを今でもはっきりと覚えています。正直「やばいな」と思いました。
その時からもう14、15年もの長い間ずっとお世話になりっぱなしです。2008年に香港駐在になったときも真っ先会いにきてくれました。ビクトリア湾に面した「ブルドック」というバーのテラスで深夜まで飲んだのがつい昨日のことのように思い出されます。

私が駐在員として赴任してきた2008年当時は、香港島側のビルには日系メーカーの電飾広告が多くありました。HITACHI Panasonic Sharp SANYO EPSON などなど、欧米の英語の電飾も多くありました。それが国際都市 HONG KONG だったのです。それが今ではほとんど全てが中国メーカーの漢字の電飾に変わってしまいました。やっぱり寂しいですよね。