円安に歓喜の香港人

恨めしやぁ~二重価格と円レート

今朝の話です。社内のITシステムを担当している仲のいい同僚の香港人が机までやってきて少し興奮気味に自分のスマホを見せながら「4月1日から5日まで日本に行くんだ」と言ってきました。あぁイースターホリデーだもんね。と返すとスマホの写真を見せながら成田に行ってレンタカーを借りて甲府まで行くとのことだった。調べたら成田から甲府までは約3時間程度で行けるそうだけど本当か?と聞いてきた。もう少しかかるかもねと適当に答えると人の返事は耳に入れず間髪を置かずに「おい、これを見てみろ」と次の写真を見せてきた。みると甲府にある居酒屋のメニューの写真だ。そこには居酒屋で馴染みの一品物の料理を値段が並んでいた。それを見ながら更にテンションを上げて「この値段を見てみろ、安すぎるだろ、あははは」 そこには¥380、\680、\980 数字が並んでいた。アゲアゲになるのも納得だ。それぞれを今日のレートで換算してみると、HKD20、 HKD35、 HKD51、となる。

会社がある場所は九龍サイドの大陸側に近い郊外のローカル地区だ。当然、香港サイドのセントラルやコーズウェイベイ、九龍サイドでもチムシャーチョイといった繁華街とは違って本格的な日本食のレストランはない。それでも日本食が大好きな香港人は日式レストランでその味を楽しんで食べている。日本人の私からすると決してそれを日本食・和食とは認識しないでほしいというレベルの料理なのだけれど、それでもその日式レストランで提供されているランチ定食の値段はHKD60をくだらない。ところがどうだ、本当の日本で食べられる本物の和食がHKD20、HKD35、HKD51で提供されているのだ。そりゃ~テンション爆アゲなのも理解できるというものだ。ニセコや浅草など外国人の観光客が多い地域では鉄火丼が6000円、8000円、などと外国人向けの二重価格になっていて日本人が寄りつけないといった現象が起きているとニュースでみたりする。大手企業ではベアの満額回答が続いているが中小企業も追随するのかしら?それもやっと今更といった印象だ。いつになったら日本経済に対する一般庶民の肌感覚が世界レベルに追いつくのはいつの事だろうかと考えた。ちなみに私の給料は香港ドルベースです(イヒヒ

色々あった2月

13年ぶりに旧友と再会 in 香港

あっという間に3月だ。しかもすでに9日が終わろうとしている。前回、このブログをアップしたのが秋節後だったから1ヶ月弱が経ってしまった。日本ではニッパチ(2月と8月)は暇だと聞いたことがあるけど香港は関係ないみたいだ。

春節が明けて2月下旬に旧友が香港へきてくれた。13〜4年ぶりにあった彼は当時と当時を思い出してとても楽しい時間だった。彼とは前職時代には一緒に仕事をするセクションではなかったなんとなく「気心が合う」という類の人種だった。その意味で10数年経ってあっても何も変わっていないなという印象だった。お互いに転職をして彼は今はフランス・イタリアに本社を置く半導体メーカーの日本事務所で部長さんだ。全然アクセクしていないし家族と自由と幸せを謳歌しているように見えた。聞くとコロナの前までは3ヶ月に一度は香港に出張していたとのこと、今回初めて時間が取れそうなスケジュールが組めたのだ連絡をくれたのだそうだ。嬉しかった。また会いたいね。次は福岡であの社長も一緒に飲みたいね。あっ!時間が足りなくなるかもね(笑

2月には福岡本社から社長も来港した。仕入れ先のカメラモジュールメーカーのCEOが香港ヨットクラブで食事をしようと誘ってくれた。Causeway bayの中心部にあるヨットクラブ、6時半にタクシーで向かった。着くと正面入り口でMr。Fredが待っていてくれた。大きなものから小さなものまで何艇陸上げされているヨットを間近でみるのは初めてだ。圧倒される。すぐ目の前の岸にも何艇ものヨットが停泊している。自分まで優雅な貴族になったような気分だ。ヨットクラブの中のレストランは静かで品があって時間がゆっくり流れている雰囲気だった。香港人の余裕が見えた。通路のあちこちに1800年代から続くヨットクラブの歴史が写真としてかけてあった。1840〜42年にアヘン戦争後に大英帝国が清國から割譲したのが香港だ。当時から続くイギリスの歴史を伝えている。自分には到底想像できないくらい大きな歴史なんだろうなと思うことしかできない。これから香港はどうなってい君だろう?写真を見ながらそんなことを考えた。

恭喜發財

新年快楽 🙂

出入平安など香港の春節をお祝いする4字熟語をいたるところで目にします。2024年の旧正月のお休みもすっかり明けて今日(19日)から香港事務所は本格稼働しています。カレンダー上の祝日は2月10日から13日まで土日を挟んで4日間でした。私も含めて先週の残りの水,木、金曜日と有給を取得して9連休していた社員も今日はほぼほぼ出勤しています。ところで中国の工場の状況はどうかと気になって仲のいい日系企業向けの工場の責任者に聞いてみました。まずリターン率は?90%以上とのことでびっくりです。

リターン率というのは、工場で働くワーカーさんが旧正月のお休みを利用して里帰りして休み明けにどの程度が工場に戻ってきてくれるかを表した数字です。コロナ前のそれは50~60%で毎年旧正月明けの生産がワーカーさん不足で危惧されたものです。それが今年は90%が戻ってきているというのです。更に聞くと一言「Economy in China is no good」とのことでした。要するにお金が欲しい。故郷では収入が得られないんだそうです。復帰した際には以前から一時金を渡していたのですが、そのスキームは今も継続しているとのことでした。金額は内緒(笑 日本のテレビでも中国経済の落ち込みはニュースで取り上げらていますが、こうして身近なところでも確実に経済の落ち込みは進んでいるんですね。

HARRIS と Bloomin’ Onion

思い出のフロリダの味

社会人になって5年が過ぎた頃だったと思う。半導体の商社でルートセールスをしていた頃、HARRISというアナログICの老舗メーカーの本社を訪問してすることになった。営業マン数人を選んでの研修旅行という名目のご褒美旅行だった。HARRIS社の本社はアメリカ本土の東側、フロリダのオーランドにあった。うる覚えで正確な記憶では無いことを事前に許してもらって言うと成田発のユナイテッド航空でロサンゼルスへ13時間のフライトだったと思う。トランジットして東海岸のシカゴまで4時間、さらにシカゴで小型機に乗り換えてフロリダのオーランドに降りたった。初めての米国本土への上陸だった。宿泊予定のホテルに当時のHARRIS JAPANのカントリーマネージャーが迎えにきてくれて夕食に連れて行ってくれたのが、OUT BACKだった。広々として店内にゆったりとした作りの木製の大きなテーブルと薄暗い程度の照明は今の香港のOUT BACKと雰囲気は変わっていないと思う。僕はてっきりオーストラリア発祥のレストランだと思っていたのだが後にオーストラリアとオージービーフをテーマにしたアメリカのレストランと知った。

メニューの中で主役を張っている牛肉の塊に内心驚きながらページをめくっていると、同席していたカントリーマネージャーが我々営業マンの好みを聞きながらサラダといくつかの小皿の料理(小皿と言っても大きいのだけれど)ステーキなどを見繕って注文してくれた。ビールを飲みながら20時間以上の長旅の疲れも忘れてアメリカ本土を感じながら談笑しているところへ最初に運ばれてきた料理がこの Bloomin’ Onion だった。カントリーマネージャー曰く、このレストランの名物料理との説明を受けて指で摘んで独特のマヨネーズソース(きっとマヨネーズとケチャップを合わせたソースだと思うのだけれど、確信は無い)に浸して食べてみた。元々野菜嫌いの僕が一瞬で虜になってしまった。もう30年以上前のことだ。

香港に移り住んで15年が過ぎようとしている。今でもたまに OUT BACK に出掛けることがある。必ず注文しては当時を思い出すのだ。少し小ぶりになった気もしないでもないが・・・嗚呼 懐かしのHARRISとBloomin’ Onion。

こちらは香港で覚えた POPCORN SHRIMP です。オープンテラスのバーには必ずある定番メニューですね。

香港がホワイトアウト?

放射霧

香港は熱帯モンスーン気候に属しています。雨も多いのですが高温多湿の気候です。私が住んでいるマンションは63階建です。日本に住んでいると63階建のマンションは珍しいかと思いますが、ここ香港では普通なんです。部屋は28階にあります。今朝、起きて外を見てみると向かいの山の斜面が見えないくらいに真っ白でした。普段ならビルと山肌の先には海も見えるのです全く見えない状況ですがでした。まさにホワイトアウトです。気温は20度程度ですが湿度は99%、ほとんで水です。地面は雨も降っていないのに水浸し状態です。

昼間は青空も見えるくらいに晴れていたのですが湿度が高いので洗濯物が乾きづたいんです。とても変な感覚になります。夕方になって昼間、太陽が見えていたせいで放射冷却が進んで地表の温度が一気に冷えてまたホワイトアウトになってしまいました。1日のうちに朝と夕方と二度も霧によるホワイトアウトは珍しいですね。

明日は最低7度 最高10度!

新札で気持ちよく

季節のめぐりは不思議なものだ。ここ香港では毎年、旧正月の前に急激に気温がさがる日が数日続く。香港に住んで15年近くになるがこの気候の巡りあわせはずっと変わっていない気がする。先週の週末は朝からすっきりと晴れ渡った青空で、お昼過ぎには気温は25度近くまで上がっていた。街中を歩く人の中には1月だというのに半そでTシャツに短パンという人も多く見かけた。それが今日、天気はどんよりとした低い曇り空で気温も14度どまりだ。マフラーをしている人やダウンの人まで!
ただ、毎年のことですが旧正月が明けると春をすっ飛ばして夏がやってきます。25度近い気温と90%の高湿度で一気に熱帯モンスーン気候の本領発揮となるんです。

今年の旧正月は2月10日が元旦にあたります。13日までの4連休です。お正月と言えばお年玉ですね。ご存知の人も多いと思いますが香港でも日本と同じように年長者がお年玉を配る習慣あります。「利是(ライシー)」と言います。今朝、出勤前にHSBCへ寄って新札(香港ドルの折り目のない新しいお札)を予約してきました。25日の午前中から配布とのことでその日にもらえるように登録してきました。使い古した紙幣は運気を下げるといわれているらしく新年を迎えるには縁起が悪いんだそうです。新札で気持ちよく新年を始められそです。

牛腩河粉

アウナァムホォファン(ngau nan ho fan)

きょうのお昼は会社のそばにある「茶餐廳(チャーチャンテン)」で牛腩河粉(アウナァムホォファン)を頂きました。HKD36です。お米から作った「河粉麵」に牛バラ肉のブロックがゴロゴロと入っています。たまに「筦芫」が効いてるのは玉に瑕ですが、手っ取り早くて腹持ちするので僕はいつも「麵」よりも「河粉」を選んでしまいます。麵の原材料は小麦粉に卵(たぶん?)ですが河粉はお米から作られているのが腹お持ちいい理由かなと思っています。ちなみに河と粉の違いについて会社の同僚に聞いてみました。共にお米を原材料としているのですが明確に何が違うという説明でできないよと苦笑いされました。きっと長い長い昔からの生活習慣の中で作り上げられた文化だよとのことでした。分かったような分からないような? 一番の違いは「河粉」とは言うけど「粉河」とは言わないとのことでした 🙂 香港に来られる機会がありましたら是非、牛腩河粉(アウナァムホォファン)ご賞味くださいね。

バスで澳門(その2)

澳門イミグレで指紋登録してきた!

思い立って(思い立ったのは先週ですが 笑)昨日バスで澳門へ行って来ました。主な目的は澳門側のイミグレでパスポートを提示することなく通過できるようにHKIDを登録することでした。お蔭様で無事に登録できました。パチパチパチパチッィ~
自宅マンションの下にあるMTR 調景峯駅から電車に乗ったのが9時15分頃でした。調景峯駅は九龍サイドを東西に走るMTR觀塘ラインの始発/終点駅です。さらに北角駅から康城(ロハスパーク)駅と寶琳(ポーラム)駅をむすぶ将軍澳ラインの乗り換え駅でもあり九龍サイドに行くにも香港サイドに行くにもとても便利なところです。電車に乗ってまずアジア最大の仏像が山肌に座るNGONG PIN 360がある東涌(トンチョン)駅を目指します。途中、電車を2回乗り換えて約1時間程度で到着しました。九龍サイドからHZMB(港珠澳大橋)へ行くルートは空港までのリムジンバスを使うなどいくつかあるのですが今回はMTRで東涌駅経由にしました。東涌駅につくと旧正月前で早めにお休みをとったのかな?大陸からと思しき多くの人が先頭の旗を目印にぞろぞろと歩いていくのが見えました。珠海経由で故郷へ帰省するのかそれとも澳門観光が目的なのかは分かりませんが大声で周りを気にせず振る舞いは大陸の方々の特徴です。最近は皆さん香港に来ても宿泊はせず当然、爆買いもせず、日帰りで深圳戻って食べて泊まるというパターンが基本だそうです。話がそれてしまった(汗

なぜか黄色い壁のスターバックス 🙂


東涌駅からはバスでHZMBの出国イミグレまで移動します。B6と書かれたバス停から乗車して10分程度で到着します。イミグレの建物に入ると正面に横一線に何台もイミグレのマシンが並んでいるののが見えます。Hong Kong Residenceのマシンの前でスマホの「e道(eChannel)」アプリでQRコードを出して読取機にかざして顔認証を経て通過します。中に進むと東涌駅で見た大陸の方々の集団もしっかり到着されていました。6台程度が並んだ自動発券機でオクトパスを使って香港と澳門までを陸路でつなぐ HZMB(Hong Kong Zhuhai Macao Bridge)をバスで渡るためのチケットを購入します。65歳以下はHKD65です。子供料金はありません。人の流れと表示を見ながら進むとゲートで係員がチケットのQRコードを読取りしてくれます。ここはなぜかまだ自動ではなくてマニュアルなんです。きっとそのうち監視カメラ付きの自動ゲートになるでしょうね。人の流れについて建物を出て進んでいくと金色のバスが何だいも出発待ちしてならんでいるバス停です。誘導する係員の指示で乗り込んで座席がほぼ埋まると出発です。時刻表などはありません(笑 なんと合理的なシステムなんでしょう!

ポルトガル料理を楽しめるレストラン Litoral 運よく予約なしで入ることができました。

香港イミグレから澳門イミグレまでHZ MBは約40分です。きっと普通自動車だったら30分はかからないでしょう。何故かと言うと2階建バスがしっかりと制限速度を守って安全運転で進むからです。乗っていると少しストレスを感じるくらいにノロノロと進みます。周りがずっと海なのでスピードを図る目印になるものがないせいか余計に遅く感じます。きっと海風を警戒しているんでしょうね。安全第一です。澳門イミグレに到着です。建物に入るとそこはまぎれも無くその色使いといい鉄パイプを使って人の流れを規制するやり方といい、雰囲気は中国深圳のイミグレとそっくりです。無機質にだだっ広い空間づくりまでそっくりです(笑

さて本題です。ビルに入ってすぐのところで背の高いパーティションで仕切られたスペースがあります。事前自動登録所(たぶんそんな表示でした。正確な表記は忘れました。ごめんなさい)と書いてあり3~4人が並んでいました。事前にインターネットで調べてみると11歳以上で香港永久居民が対象とのことです。(11歳~17歳は親と一緒に登録が必要です)列にならんで順番を待ちます。さほど待つこともなく意外とスムーズに流れて順番が来ました。パーティションまで進んで椅子に座ります。イミグレの女性係官は氷のような表情をしています。HKIDを差し出すと氷の表情を変えることなく受け取ったHKIDを片手に持ちながらパソコンの画面と照会を始めました。きっと私が日本人であることを認識したはずです。尖閣諸島は我々の国土だぞと心の中で思ったのかどうかは分かりません。数十秒の間、氷のプレッシャーを受けながらじっと無言のままただただ待ちます。そして無言のまま顎をちょんと前に動かして指紋読み取り機に親指を乗せろと指示してきます。最初に左の親指、なかなか読み取ってくれません。指をぐりぐりと押し付けて何とか左が登録完了、ふぅっとため息をつく間もなくまた顎で右と指示してきます。左と同じようにぐりぐりとセンサー部分に押し付けますがなかなか読み取ってくれません。すると氷の女性係官が業を煮やしたのか私の親指を握ってさらにゴリゴリと押し付けました。無言のプレッシャーの中でなかなか読み取ってくれないセンサー、少し不安になりかけたその時でした。氷の女性係官が小さく笑ったんです。一瞬の笑顔でした。私はホッとするどころか驚きました。無事に読取も完了して次は顔認証です。すぐに氷の表情に戻った女性係官がまた顎でカメラを見るように指示してきました。平均的な大人の顔よりも大きめの顔の私は認識されやすいのでしょう。カメラも素直に認識・登録が完了しました。指紋と顔の登録が無事に終わって椅子から立ち上がろうとした時、氷の女性係官が口を開きました。「You can use today」 「Thank you」 とだけ答えました。その後、無事に澳門側のイミグレでパスポートを提示することなく通過できました。これでマカオに来る回数が増えるでしょう。私の視点で見つけたり感じたマカオ情報を不定期ですがアップしていきますのでお楽しみに 🙂

旧正月が明けるまでは

年が明けても不思議な期間

新しく年が明けたというのにここ香港に住んでいる者にとっては、旧正月までの期間がとても不思議な期間となります。カレンダー上ではすでに年末のせわしない雰囲気と新年のすがすがしい気分を過ごしたのに街に出かけるとスーパーや商店街では恒例の中華風の音楽があちこちから聞こえてきていやがおうにも紅色の旧正月の雰囲気に包まれます。香港の人たちにとっては当然ながら旧正月のほうがその思いは圧倒的に強く気持ちも盛り上がっていくようです。ところが日本人の私にとってはクリスマス休暇から始まった年末のまったりしたこの期間から旧正月までの間はとても不思議なフワフワした期間になるんです。日本側は今日、1月8日が仕事始めの区切りだと思います。はやい人は先週4日にはすでに出勤している人も多いかもしれませんが、いづれにしても会社はすでに新年のスタートをきっているはずです。ですが前述のように今、こっちはフワフワした期間の真っただ中です。しばしの間ご容赦ください 🙂

1億1424万円のクロマグロ

5日、豊洲市場のは初セリで!

漁師歴30年の青森県大間町の漁師さん親子が12月31日に釣り上げたクロマグロが5日、豊洲市場の初セリで1億1424万円(過去4番目の高値)で競り落とされたとヤフーのネットニュースでみました。能登半島大地震、JALと海保機の大事故と年明けから悲しいニュースが続くなか明るい話題でいいですね。競り落とした会社の社長さんのコメントを読んで日本の食べ物がなぜ美味しいのか?その訳が分かったような気がしました。社長さんのコメントは、どのマグロにしようか悩んだが鮮度感と発色の良さが決め手になった。」というものでした。このコメントを読んで私はハッとしました。いいものを見極める能力の上に料理の技が加わって美味しい料理ができるんだじゃないかと思ったんです。自然界の中で同じ種類の魚や野菜、果物などがありますよね。同じくらいの大きさ、同じ時期、同じ産地で採れたものであっても食べると微妙に味が違ったりする。いいものを見極めてその素材の味を殺さないように調理していく。高級料理店の板前さんやシェフ、一般家庭の主婦とその差こそあれ見極める能力、素材の味を活かして料理を仕上げる。これ目利きが和食文化を支えているんないかと今更ながら再認識した次第です。1億1424万円のクロマグロが教えてくれました。こりゃ春から縁起がいいやッ 🙂

この子が1億1424万円のクロマグロちゃん 🙂